3月30日20時17分配信 毎日新聞 のニュースから。
山口県下関市の私立早鞆(はやとも)高校1年、冨田由実さん(16)が先月、車にはねられた犬を見つけた。犬には首輪があり、右の前脚を骨折していた。市の動物愛護管理センターに引き取られたが、飼い主が現れなければ殺処分になる運命。「何とか助けたい」。冨田さんは友人の手も借りてメールやチラシを配り、飼い主を捜した。飼い主が見つかったのは、殺処分のわずか5時間前だった。
この犬は市内の女性が飼う雑種の「アイ」(3歳、雌)。2月27日夕、下関市幡生町の知人の家に遊びに行った冨田さんが、路上でけがをして鳴いているアイを見つけた。ひき逃げされたとみられる。動物愛護管理センターが犬を引き取りに来たが「飼い主や里親が現れなければ、約2週間後には殺処分される」と耳にした。
あまりに無情な「宣告」。数日間、気の重い日が続いた。「なぜ人間は、ひき逃げなんてできるん。ひかれた犬をさらに殺すなんてできるん」。級友に思いをぶつけた。
「ひいたのも人間。それなら助けることもできるんじゃない?」。冨田さんの思いに共鳴した級友らが次第に集まり、アイの飼い主捜しが始まった。
「知っている人、『コメ』(返事)ください」。飼い主を捜すメールが、友人から友人へどんどん広がった。アイの写真を載せたチラシも100枚作り、骨折の治療費も募った。チラシを目にした市内の女性が「うちの犬では」とセンターに名乗り出たのは、タイムリミットの3月13日だった。
飼い主の女性は「アイがいなくなって夜も眠れなかった。本当に感謝しています」と語っている。
下関市では年間約400頭の犬が殺処分されている。センターは飼い主が見つからない犬や猫をホームページで公開し、譲渡会も開いているが、それでも殺処分は後を絶たないのが現実だ。「アイは助かったけれど、毎日多くの犬や猫が殺処分されると思うとつらい」と冨田さん。今度は、センターの里親捜し事業を紹介するチラシを作ろうと、友人たちと話し合っている。
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純真な高校生の優しい気持ちに、心打たれました。
こんな風に、優しい気持ちで動物を思う事が出来るって、きっと誰もが子供のころには持っていた感情ではないでしょうか?
大人になり醜い社会に慣れてしまっても、誰かを想う心や誰かを救いたいと想う気持ちは、持ち続けたいものですね。
たとえ、その誰かが動物であったとしても・・・
ひき逃げをした大人(運転していたので大人ですよね)、そして命を救った高校生。
天と地の差がありますよね。
冊処分の問題は本当に深刻で、その話題に触れると心が重くなります。
テレビ、ニュース等で保健所の動物たちを、とても直視できません・・・そして彼らの悲痛な叫びは、忘れることが出来ない声です。
何も出来ない自分に苛立ちながら、それでも何をどうすれば良いのか分からない・・・というのが本心です。
この高校生たちは、行動しています!とても立派だと思いました!
こんな行動が日本中に広がって欲しいですね。そして私も見習わなきゃ!と思いました。
話は変わりますが・・・昨夜、我が家の外の水道は凍結していました!ビックリです。
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