21日のニュースですが、読売新聞より・・・
”シンリンオオカミ「最後の母」ナナ、糖尿病死”
富山市ファミリーパーク(富山市古沢)の雌のシンリンオオカミ「ナナ」(9歳)が19日、糖尿病による多臓器不全で死んだ。
ナナが2005年に6頭の子を産んで以来、シンリンオオカミの国内繁殖例はなく、いわば「最後の母」。同園は後継者を出来るだけ早く見つけ、再び繁殖につなげたい考えだ。
シンリンオオカミは北米大陸の森林地帯に生息する。保護すべき動物としてワシントン条約の付属書にも記載され、国内で飼育する動物園は10か所もない。
ナナはカナダ・オンタリオ州の野生動物センターで生まれ、04年1月に同園にやってきた。一緒に来園した雄のサスケ(6歳)と夫婦になり、05年に雄3頭、雌3頭の六つ子を出産した。子どもたちはいずれも北海道や秋田、群馬県など県外の動物園に譲られ、最近は夫婦2頭暮らしだった。
オオカミの寿命は15年程度。9歳のナナは人間だと50~60歳に相当する。しかし、1か月ほど前から座り込んで起きあがらなくなり、調べたところ、尿中の糖の値が高くなっていた。食事制限と投薬で治療したが回復せず、19日午前8時に死んだ。
エサは馬肉や鶏の頭などオオカミの飼育では一般的なもの。ナナの歯の減り具合が年齢以上に進んでいたことから、実際にはかなり高齢だった可能性もあるという。
野生のシンリンオオカミは4、5頭の母系集団で生活している。同園の村井仁志飼育展示係長は「2、3歳の若い雌を後継者にしてサスケとの繁殖に取り組み、親子の群れで暮らすオオカミの姿をお見せしたい」と話している。
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糖尿病ですか・・・まだ9歳なのに、残念です。
国内で、シンリンオオカミの繁殖例がとても少ない(ほぼ皆無)のには、驚きです。
私はアメリカのオオカミ保護施設・団体をよく知っていますが、順調であれば1~2年に一度は赤ちゃんが生まれています。
ただ、オオカミの場合は群れのリーダーのペアしか赤ちゃんを設けられないので、一気に増えると言うことは難しいです。又、生まれた子オオカミが全員無事に育っていくかも難しい問題です。
オオカミの繁殖に限らずですが、繁殖って本当に難しいと思います。
よく「犬の出産」について、安産の代名詞みたいに言われますが、実はそうではないと私は思います。
私が経験した中では、逆子は当たり前で、陣痛微弱、帝王切開、死産、奇形、妊娠糖尿病など様々な事がありました。
産後の母犬は、授乳中からボロボロになります。まさに命を削っている・・・という表現が当てはまります。
日本で、オオカミが少ないのは寂しい事ですので(私個人個人としては)、ぜひ良いペアで可愛い赤ちゃんが繁殖出来る様に願うばかりです。
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