2010年1月15日金曜日

コジュケイの恋

寒いので、HOTな話題を一つ!

福岡市動物園だより から

放鳥舎の中には、約30種類、100羽近くの鳥達がいます。さて、これだけ沢山の鳥達がいて、ケンカは無いのでしょうか?いえ、勿論これだけの鳥達がいるのですから、ちょっとしたケンカはあります。
 繁殖期になりますと、メスを巡って、オス同士のケンカも見られるようになりますが、放鳥舎にいる鳥は基本的に仲良く出来る鳥達を入れていますので、大怪我をする事はほとんどありません。そして様々な鳥が住むここ放鳥舎では、色々な鳥模様を見る事が出来ます。
 その中でも、特に興味深いのは、コジュケイというキジの仲間の鳥(写真左)が、カモの仲間であるアカリュウキュウガモ(写真右)の事がものすご~く大好きで(オス同士ですが・・・)、そのアカリュウキュウガモの後をついて歩いていたりする事です。

 それだけでなく、アカリュウキュウガモが呼べば、キレイな声を出して答えますし、夜は羽をくっつけて一緒に座って寝たり、そのカモの毛づくろいまでしてあげたり、アカリュウキュウガモが他のカモに襲われたら、自分の方が弱いのにもかかわらず強いカモに立ち向かったりします。
 そんな献身的なコジュケイですが、お目当てのアカリュウキュウガモ(写真右)には本命の恋人が他にいるのです。そこで嫉妬をして、アカリュウキュウガモの本命のお相手、リュウキュウガモのメス(写真左)を追い払おうと、威嚇したりします。
 コジュケイはキジの仲間で泳げないので、さすがに水面のアカリュウキュウガモとリュウキュウガモのデートを邪魔する事は出来ませんが、一生懸命、池の縁を走って、二羽の後を追いかけている事があります。
 ただ、そこにはコジュケイの天敵である、バンという黒い鳥が・・・。バンがいる時は、コジュケイは追い払われてしまいますが、バンが居なくなって、アカリュウキュウガモが池からあがってくると、また側にやって来て、一緒にいます。
 どちらかというとコジュケイの一方的な片思いにも思えますが、アカリュウキュウガモも、まんざらでもないようなので、良い友人関係のようなものが出来上がっているように思えます。
 このカモとキジの関係の他にも、ベニイロフラミンゴ(写真右)に想いを寄せる、ウミウ(写真左・ウミウは、好きなフラミンゴに羽や木の枝のお土産をくわえて遊びに行きます)等、放鳥舎では様々な鳥模様を見る事が出来ます。動物園にお立寄りの際は、是非放鳥舎で足を止めて、ゆっくりと鳥達を観察していかれてください。あ、と思うような光景が見られるかもしれませんよ?


私、鳥類って深いと思うのです!
人間と会話が出来る鳥、歌や御伽噺を話す鳥、ごみの分別が出来る鳥・・・等々 果てしない能力を感じます!
私は子供頃、ずっとセキセイインコを飼っていました。7~8年生きていましたが、ハスキーズガたくさんいた頃、ちょっといたずらをされてしまって、扉が開き逃げてしまいました。
その後、鳥は飼っていませんが・・・
鳥の深さに感心している今日この頃です!

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