2009年8月27日木曜日

アムールトラのタイガ君

またまた、昨日のニュースになりますが・・・
”北海道釧路市動物園のアムールトラ2頭のうち雄「タイガ」(1歳)が25日急死した。食事の肉片をのどに詰まらせ、救急処置をしたが午後5時28分、窒息死が確認された。”
というニュースを見て、ショックを受けています。
以前から、動物番組で見てタイガの事を知っていました。

タイガは雌の「ココア」と共に、2008年5月24日に仮死状態で誕生したアムールトラです。飼育員さんたちの必死の蘇生により、やっと息を吹き返し育っていきましたが、その後後ろ脚や脊椎に先天的障害が判明しました。同園では「障害に負けずに生きる姿を多くの人に見せたい」と飼育を決断し、それに応える様に2頭もやがて歩いたり、走れるようになりました。タイガはココアよりも足の障害が重く、レントゲン検査の結果、骨の形成がされていない部分が見つかりました。それでも諦める事なく飼育を続けていくうちに、なかった部分の骨が形成されるという奇跡も起こしました。彼らの為に、専門の檻を用意したり動物園として出来る限りをされていました。
このままずっと元気で生きていけると思っていましたので、とても残念です。。。



アムールトラは、国際自然保護連合のレッドデータブックで絶滅危惧種に指定されています。ネコ科最大のアムールトラは、野生に400~500頭しか生息していないと言われています。人間の乱獲と、彼らが住む生息地の破壊によるものです。
寒い地域で生きていく為に、毛足が少し長めで体が大きいとても美しいトラです。


タイガの死因は解剖されて判明する様ですが、亡くなってしまった事で今は残念で仕方ありません。。。
残っているココアが、今後出来るだけ長く生きて欲しいと願う限りです。

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