2011年6月26日日曜日

シープドッグ?!


牧羊犬の歴史は古く、紀元前4300年頃には存在していたといい、交配によって数々の牧羊に向いた犬種が生み出されてきました。

中でも世界で最も使われているのがイギリス原産のボーダーコリーで、牧羊業になくてはならない存在となっています。

ところがイギリスで、その牧羊のスペシャリストであるはずの犬が、なんと羊が怖くて困っているそうです。


ボーダーコリーである彼の仕事は当然、羊の群れの番や誘導することですが、ふさわしい血統を持ちながら、なぜか羊恐怖症のため仕事にならないと言います。

飼い主のリッピングトンさんによると、羊を見るとやはり牧羊犬の血筋がそうさせるのか、ちゃんと追いかけようとはするそうです。

しかしひとたび羊の群れがこの犬の方を向くと、怖くなって逃走してしまうのです。羊たちは自分が優勢だと思うと急に攻撃的になり、足を踏み鳴らしたり、軍隊のように徒党を組んで行進してくるため、それがさらに犬の恐怖症を助長させているようです。

仕方ないのでリッピングトンさんが羊たちの後ろに回り、あらかじめ羊を追い払っておくと、ようやく犬も一緒に参加してくれるという有様だと言い、とても犬だけに任せるというわけにはいかない状態だとのことです。

「100頭の羊を扱うのに仕事の手間は増えたものの、家族同様となったこの犬を手放すことはできないよ」と語るリッピングトンさん。

牧羊犬とは言っても、あくまで人の都合で決められたことですし、怖くても仕事をしようとする健気な姿を見せられたら、手放せなくなる気持ちもわかりますよね。

映像は以下よりご覧ください。


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