2011年4月29日金曜日

天皇皇后両陛下

*天皇皇后両陛下、先週の北茨城市ご訪問の際に地元食材などを使ったお弁当を召し上がる*
(フジテレビ系)

東北の被災地に27日、天皇皇后両陛下が震災後、初めて入られた。
27日夕方、宮城・仙台市内の避難所を訪問された天皇皇后両陛下は、被災者の前にひざをつき、ねぎらいの言葉をかけられていた。
その心配りは、被災地で出されたお弁当にも寄せられていた。
天皇皇后両陛下は27日午後4時すぎ、仙台市宮城野区の避難所を訪れ、被災者を見舞われた。
避難所では、皇后さまに花を渡す女性もいた。
避難所の人は、「感激します。せっかく遠いところ、わざわざ来ていただいて。わたし、涙もろいからね」と話した。
写真を撮った男の子は、「(撮っている時、どんな気持ちでした?)こんなところまで来てくれて、すごくうれしかったです」と話した。
震災後、初めて東北地方を訪問された両陛下が27日、まず向かわれたのは、津波で壊滅的な被害を受けた南三陸町だった。
ヘリコプターで上空から被災地の様子を確認された両陛下は、目の前にがれきが広がる中で、被災状況の説明を熱心に聞き、犠牲者を悼み、黙礼された。
その後、およそ200人がいる歌津(うたつ)中学校を避難所を訪問され、両陛下はそれぞれ、1人ひとりに声をかけて回られた。
被災者は「わたし、ちょうど津波の時、病院でその時、被災に遭って、病院の5階で九死に一生を得ました」と話した。
天皇陛下は「お体の方は、その後はどうですか」と語られた。
ひざをつき、顔を寄せて話をされる皇后さまと、床に置かれた写真を前に、女性の話に聞き入る陛下。
写真に写っていたのは、女性の孫で3歳のゆうちゃんで、いまだ行方がわからないという。
女性は「『見つかるといいですね』と声をかけていただきましたので、本当にありがたいなと思いました。うちは、みんな流されたんですけど、天皇陛下に声をかけられたので、たぶん、この孫も見つかるかなと、最後までがんばって捜してあげたいと思っています」と話した。
その後は、救助活動を続ける自衛隊員らをねぎらわれた。
天皇陛下は「ずいぶん、いろいろ危険なことも多かったと思いますけれども、皆、健康は大丈夫でしたか」と語られた。
自衛官は「はい、大丈夫です」と話した。
天皇陛下は「不慣れな捜索など、なかなか気を遣われなければいけないでしょうね。どうぞ気をつけて、皆のために勤めてください」と語られた。
自衛官は「ありがとうございます」と話した。
1日も早く被災者を見舞いたいと、これまでも関東の避難所などを訪問されていた両陛下は、実は先日、同じく津波の被害に遭った北茨城市を訪問の際には、ある心遣いを示されていた。
「どうぞ、お元気で。元気で」と語られた天皇陛下が、昼食に召し上がった地元・茨城産のものをふんだんに使った特製弁当には、秘話があった。
記者に対し、茨城・大津漁港の人は、「段差があるから気をつけてください」、「(これは?)あとで作ったの。陛下が来るから、この板で(足場を作った)。危ないから」、「皇后さまがそちら、陛下がそちらかな。わたしがここに(立った)」、「(海に近いぎりぎりのところまで?)来ましたよ。ここを渡った」と話した。
両陛下は22日、被災地の北茨城市を見舞われた。
茨城・大津漁港の人は、「まだ行方不明の人がいると言ったらば、海に向かって黙礼されたんです」と話した。
茨城は津波による被害、そして原発による風評被害に見舞われている。
実は陛下は、昼食に出される弁当にも、お心遣いを見せていた。
北茨城市役所の食堂で作られた地元の食材などを使ったお弁当を、両陛下は召し上がったという。
市役所食堂の前田賢一店長は、「(風評被害がある中)両陛下が食べていただいたことは、とても感謝しています」と話した。
用意されたダイコン、レンコンなどの野菜や魚など、食材のほとんどが茨城産だった。
陛下は、この直前にも、科学的根拠のない風評被害は避けるべきとの考えを示されていた。
市役所食堂の前田賢一店長は、「両陛下にとても自信のある魚の煮物を出したかったので、このマコガレイも旬の時期ですので、出せて良かったと思います。地元で揚がった魚で、刺し身でも食べられるピチピチしたもの」と話した。
特製弁当は、安全な地元の食材で作られたものだった。
市役所食堂の前田賢一店長は、「茨城県産の食材になります。ヒラメのけんちん蒸しに、シャモのもも肉の空揚げ、アナゴの空揚げは大津港のものとなります。皇后さまから『おいしゅうございました』と、心から言っていただいた気持ちは、すごく伝わりましたので、作って良かったと、料理人冥利(みょうり)に尽きると、そう思いました」と話した。
そして、食事中に陛下からは、あるお話があったという。
豊田 稔北茨城市長は、「『きょう、コウナゴはないんですか』と尋ねられましたね。本当に気配りをされる両陛下ですから、市民は非常に喜んだだろうなと思っております」と話した。
今も被災地を思い、自主停電を続けられているという両陛下は、5月2日には岩手県、11日には福島県を訪問の予定で、被災地を一巡するまでは、週末のテニスも控えられるという。

******************************

私は愛国主義者でも天皇に特別な・・・という人間ではありません。
しかし、心のない冷血な政治家の言葉や東電の無責任な言葉よりも、まず天皇陛下が被災者の方にかけた言葉(千葉で)、「よく生きていて下さいましたね」という言葉が胸に響きました。
前もって考えていたセリフでも、体裁を考えた言葉でもありませんでした。被災者の方と面と向かい、自然に出た言葉だということが、画面を見ていても感じ取る事が出来ました。
今でも自主停電を続けられていることもそうですが、他人事ではなく感じていらっしゃるのが行動で表れています。
政治家たちは実際プライベートで何かしているでしょうか?
東電は会社や自宅で、どのように電気を使っているでしょうか?

0 件のコメント: