2009年11月30日月曜日

馬のお話し

私は、ギャンブルは全く興味がなくインターネットゲームすらやったこともないのですが、競馬は馬見たさに時々テレビで見ています。
近年は、ディープインパクトの美しい走りにうっとりして魅入られていました。
日曜日の午後、テレビの前にいる時はいつも見ています。
今は特にお気に入りの馬とかがいるわけではないのですが、馬の名前や顔を見て楽しんでいます^^
競走馬に関して詳しい事は何も分からないくせに、ムチを大袈裟に使う騎手にムカムカしたり(笑)、馬の毛色や外見でそのレースのお気に入りを見つけたりしています。笑
先週は、ブエナビスタという馬を見て凄いオーラを感じました!確か1着にはなれなかったと思いますが、あの子のオーラはとてもインパクトがありました!気品とプライド、そして力強い目の中にインテリジェンスが感じられる素晴らしい馬でした!
昨日は、ジャパンカップというレースでした。ウォッカというメスの馬が1着でした。最後、後ろから凄いスピードで走ってきた馬に抜かれそうでしたが、鼻の差でウォッカが勝利しました。何となく、最後の方で力尽きたように見えました・・・
その後、ニュースを見て驚きました。

(ヤフーニュースより)
日本中央競馬会(JRA)は29日、ジャパンC(GI、芝2400メートル)を制したウオッカ(牝5歳、栗東・角居勝彦厩舎)が競走中に鼻出血を発症したと発表した。ウオッカは規定により12月29日まで出走停止となり、有馬記念(12月27日、中山競馬場、GI、芝2500メートル)に出走できないことになった。
ウオッカはジャパンCでオウケンブルースリ(牡4歳、栗東・音無秀孝厩舎)をハナ差下して優勝。シンボリルドルフ、テイエムオペラオー、ディープインパクトの3頭に並び、牝馬史上初となるJRA・GI7勝目という偉大な記録を達成した。

馬は鼻でしか呼吸が出来ないそうです。馬の鼻血、鼻出血について調べました。

鼻出血とは・・・馬は口で呼吸できないため鼻血がでると呼吸困難におちいる習慣性になりやすい。原因としては頭部打撲等による外傷・運動誘発性の肺出血(運動によって肺内圧が異常に高くなり、血管が破綻する)、喉嚢炎(こうのうえん)(喉の脇にある喉嚢内にカビが繁殖し血管を食い荒す)などがある。

心配です~大事でなければいいのですが・・・
競走馬のお話しで、最も悲しく辛いお話を知っています。それはキーストンという馬の実話です。
うまく説明できないので、Wikipediaより引用させて頂きます。

キーストンは、25戦18勝2着2回の戦績を残した日本の競走馬である。その最後となったレース、1967年阪神大賞典。6歳から種牡馬入りすることが決定していたキーストンは現役最後のレースとして大レースである有馬記念ではなく地元阪神競馬場で開かれる阪神大賞典(2007年現在の3月開催の芝3000mと異なり当時は12月開催の芝3100m)に出走し、5頭立ての少頭数ではあったが、堂々の1番人気に支持されていた。
キーストンはいつものようにスタートから快調に逃げ続けた。4コーナーを回った時点では、他馬に差を詰められたものの、まだ手応えには余裕があった。しかしながら、直線を向いて追い出しを図った一瞬、ゴール手前約300mの地点で突然キーストンは「左前第一指関節完全脱臼」を発症、前のめりにバランスを崩して、騎乗していた山本正司は落馬してその衝撃で脳震盪を起こして意識を失った。
キーストンの左前足は、かろうじて皮一枚でつながっている状態であったが、残る3本の脚で昏倒する山本の元へと近付いて行き、まるで安否を気遣うかのように鼻面を摺り寄せた。それにより意識を回復した山本は、キーストンが激痛で暴れないようにと手綱を抑えて首を抱き、近づいてきた来た馬場係員に手綱を預けたのち、再び意識を失って倒れた。
本命馬の競走中止という事態に、観客席は騒然となったが、この出来事を目にした観客達は、やがて息を呑み沈黙したという。また、関西テレビのアナウンサー・松本暢章による実況も、次第に涙声になっていった。そして、キーストンはその日のうちに、予後不良として安楽死の処置を施された。
その後山本は騎手に復帰し、数年後には騎手を引退して調教師に転身したが、それからも、山本はキーストンの事を思い出すと、涙が止まらなくなってしまうと語っている。

こうして、書いているだけで胸がつまります。私はこの映像を何かのテレビ番組で見ました。白黒の映像でしたが、最後は本当に直視できませんでした。
脚がペラペラになってしまった感じでも必死に倒れている騎手の元へ行き、まるで母馬が子馬を、立ち上がれずにいる子馬を励ましているような・・・そんな仕草でした。
その後の話で、山本騎手は気絶していてキーストンの骨折を知らなかったが、ボンヤリした視野の中で大きな悲しそうな目、すまなさそうにしばたたくキーストンの目を見たそうです。山本騎手はキーストンの摺り寄せてくる鼻面を掻き抱いて「いいよ、いいよ」と撫で、駆けつけた厩務員に手綱を渡すと、また意識を失っていった・・・という事です。山本騎手は、この事故の直後、馬に乗れないというスランプに陥ったそうです。現在は、調教師として活躍されているそうです。
後に武豊騎乗のサイレンススズカという馬で、似たような事が起こっています。サイレンススズカも前足粉砕骨折で無念の最期を遂げましたが、その時鞍上の武豊騎手はサイレンススズカが自分を振り落とさないために、痛みを押して転倒しないように踏みとどまった気配をはっきり感じたとのことです。馬と話しが出来るという武豊ならではのエピソードですが、山本騎手も、キーストンの事故の前までキーストンと話をしながら騎乗されていたそうです。ダービーでは「もうそろそろ行くか?」と聞いたら、キーストンが「まだです。まだです」と答えたと、勝利ジョッキーインタビューで答えたそうです。

この感動のお話しにも、異論を唱える方たちもいます。
しかし、私には動物の心や感情がいかに深いか、心の絆をどれだけ貫くか、という事を知っています。動物の愛は無償の愛です。私はこれらの馬のお話しに心から感動しました。
悲しい結末ですが、決して忘れる事の出来ないお話です。


競馬から、深い話になってしまいました!
昨日、鼻出血したウォッカ、鼻筋に個性的な白のラインのある美しい女の子です。
どうか、無事に回復します様、祈っています!

(写真ウォッカ天皇賞、Wikipediaより)


4 件のコメント:

na- さんのコメント...

こんばんわん~ na-です。

涙が出ちゃいました。キーストン…
無償の愛が痛いです。ああ涙がああ…

サラブレッドは、その強さと美しさと裏腹に、
本当にはかないと思います。

私もギャンブルは嫌いというよりよくわからないので
しないのですが、むかし、ナリタブライアンを
NHKで見たとき、その力強さ、美しさに心奪われました。
写真集なども買いましたが、やはり、
人気者ゆえ無理なスケジュールで骨折して
安楽死の道をたどりました。

ウォッカも直ることを心から祈ります。
ブエナビスタも見てみたい!

キーストン、土星という意味なのかな?
いろいろな人に、きっと土星の輪のように
優しい心でつつみこんだことでしょう。

涙がとまらないので…ヤマトナカイを
今から想像しようwww

ヤマト さんのコメント...

na-さん、こんばんワン!

na-さんを泣かせてしまって、ごめんなさい; 動物のお話しは、言葉がないだけに余計に胸を打たれます。
キーストンのお話しは、実は書いている間も涙が・・・
ナリタブライアンも美しく素晴らしい馬でしたね。。。
ブエナビスタという馬は現役ですので、もし出走する事が分かった時はお知らせしますので、ぜひ一度ご覧になって下さい^^

ギンガの顔を、拡大して見てみてください。
きっときっと、涙は止まります。しかし、余りにも酷い顔に、別の意味で悲しくなってしまうかも・・・笑


 

na- さんのコメント...

ぶ!!!www

ギンガちゃん…本当にありがとう。
…でも、顔面大丈夫?
姉さん、ちょっと心配よ。

笑いの力は偉大ですね=
命の輝き、プライスレス。

泣いて笑って、感謝です♪

ヤマト さんのコメント...

na-さん、こんばんわん!

笑っていただけましたか?笑^^
涙の重さも大切な宝石ですが、笑いは健康の源ですよね!

ギンガは・・・どうしちゃったのでしょう・・笑
関節も柔らかいのですが、顔の筋肉も柔らかい様です。こんな変顔が得意な子は初めてです。爆!
毎回、どうしても変顔しか撮れないって・・・元に戻らなくなったら、どうしましょ!笑